昔話
今日は、少々昔の事を思い出していました。
私は20歳位の時にバンドをやっていました。学生時代になんとなく始めたのがきっかけで、仲間と演奏する気持ちよさにハマってしまい最終的には「音楽で食っていくんだ!」って所までいって活動していました。
小さいときから何をやってもそれなりに出来てしまう方だった私は駄目だった時の不安など微塵も感じずに日々を過ごしていました。
ただ現実は甘くなかったのです。
ちょっとしたコネで大きなライブハウスに出させてもらった事がありました。
たいして実力もない自分達には分不相応過ぎる大きさです。
周りはインディーズシーンで活躍している実力者ばかり。
自分達の出番に盛り上がる客など誰ひとりいませんでした。
そして自分達のステージが終わった瞬間気付いてしまったのです。
此処じゃ勝てない・・・
これが人生初めての挫折でした。
諦めと言われてしまえばそれまでなのですが、若いなりに自分の天井に気付いてしまった瞬間でもありました。
ステージが終わってから悔し涙を堪える事に必死でした。
その後しばらくしてバンドは解散したのですが、それ以降私はバンドを組むことはありませんでした。
このままでは終われないと思った私は一つの結論に至りました。
自分が勝てる土俵に行こうと。
それから必死に働きました。
人に騙されたりしながらもなんとか生きてきました。
あの時の熱量は今も自分の中にあります。
初めて挫折した自分が、今の自分を作りました。
だから無駄な過去なんてないんですね。
ふと過去の思い出話に浸ってしまった日でした。